概要
1997年阪神淡路大震災以降、わが国の災害対策が整備されてきたとはいえ、東北地方が壊滅的被害を受けた2011年3月の東日本大震災後、未だ仮設住宅での生活をしている人々が多い。ここ20年あまりを振り返っても大災害に見舞われる頻度が多くなってきた。災害サイクルから見て普段からの備えが減災には有効であり、特に医療を受けながら在宅で療養している患者をケアしている医療者には知っておくべき知識であり、対策である。そこで、災害看護について日本の第一人者である兵庫県立大学地域ケア開発研究所長、WHO災害と健康危機管理に関する看護協力センター長 山本あい子先生に「災害の基本的考え方」、「災害に対する備え」についてWHOの情報も含めてお話しいただいた。
災害対策は喫緊な対策が必須であるため講義に対しても様々な質問がされており、受講生個々大変関心があることが伺えた。(受講者総数77名)

山本 あい子 先生